ごあいさつ

 社会福祉法人博仁会は、創設者 齋藤邦雄(故人)が、戦後復興期の昭和34年に東京都足立区に設立致しました。それは、終戦直後に肺結核に罹り療養生活を余儀なくされた故人が、闘病中に数知れない多くの人々からいただいた有形無形の恩恵に報いる一念のもとに歩みだした第一歩でございました。以来40有余年の間、東京都の東西にわたる地域に、老人福祉に係る先駆的事業を興しかつ広く展開してまいりました。

 平成12年度に開始された公的介護保険によりわが国の介護システムや福祉の内容が大きく変わったことを契機に、東と西に法人を分離し、博仁会はこの青梅の地のみにて創設者の遺志をついで行くこととし、ここに伝統ある精神と共にその名を残しました。

 創設者は、思いやりの心を核とする人間愛こそ大切と説きました。このことは、老人福祉に限らずあらゆる人と人との関係において基調となることであり、どんなに社会や世相が変わっても守っていくべきことでありましょう。尊い理念は声高に大げさに叫んだりするものでなく、日々の私たちの小さな言動にこめれば自ずと具現できることだと思います。大切であるべき人のこころが、いとも簡単に捨てられたりする昨今の状況ですが、せめて私たち博仁会では、ささやかな思いやりを大事にし、お年寄りの皆様やご家族、そして地域の方々と楽しい生活を共にしていきたいと願っております。
 さらなるご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

社会福祉法人 博仁会

博仁会の理念

『人間愛に徹した心の福祉を実践し、
  総ての人の夕映えの人生を求めます』

 

 博仁会の創設者 齊藤邦雄は、福祉の心とは、人の命を大切にし、他人の痛みをおもんばかり、自分の痛みとして共に分け合う気持ちであるとくり返し述べてきました。この気持ちで人に接し、その幸せを育むことが真の心の福祉といえるでしょう。
 人は誰でも等しく老いを迎えます。誰もが輝ける夕映えを迎えることができる人間らしい意義ある人生を送っていただけるように、博仁会は、今日も明日も未来に向かって停まることなく歩き続けてまいります。

博仁会三訓【職員行動基準】

 博仁会は、“敬愛されるべきお年寄りに、幸せな老後を”という目標に向かって、人が人を思いやるという“人間愛”をベースに歩き続けます。創設者は、その歩みの日々の一こまひとこまにおいて、皆が為すべき三訓(行動基準)を示しました。

人間愛に徹し、親切心を忘れぬこと

人の痛みを考え、思いやりを持って行動します

笑顔で明るい挨拶を忘れぬこと

入居者、ご家族、来訪者、同僚に対し、礼節を持って行動します。

和を以て尊しとすること

幸せな社会づくりを目指し、全員が調和を図り行動していきます。